第一回!承認欲求クッキング!
大家好!
ワタシです!みんなのかわいいサフィちゃんですよー!
今日から始まる新コーナー。
名付けてサフィの承認欲求クッキング!
ワタシ、サフィが暇を持て余して、実はワタシ料理のできる女なですよアピールをするためだけに、主に週末繰り広げられる狂ったクッキングの様子をリポートするよ。
最近話した友達に「胃袋をつかんで彼氏をゲット」という話を聞いて割と燃えているワタシ。
そんな、サフィの承認欲求クッキング第一回は、
肉まんを作ったお話を書こうと思ってます。
夏休み中国、台湾と中華を渡り歩いたワタシ。
毎日毎日お腹いっぱい飲茶を食べて、
体重は4キロ増えた。
んで、んで、ダイエットしてたんだけど昨日、その4キロ分落としたことが分かったのでご褒美に大好きな中華まんを自分に買ってやろう、
と、ワタシはコンビニに走ったさ。
だけどねえ…
売ってなかったの。
スーパーにいってもなかったの。
しかしそのくらいでワタシの肉まん欲が消火するわけもなし。
売ってないなら自分で作ればいいじゃない!
と、いうわけで。
スーパーへgo!
今回はネットで拾ったこのレシピでチャレンジしましたよー。
材料はこんな感じ。
台所を片付けて手を洗って、かわいいエプロして、女の子気分全開でレッツクッキング!
いやー、みんなにも見せたかったよね。
ワタシのエプロン姿。
もちろん今日は一人でこの肉まん作りを執り行ったので、エプロン姿をみて誰かとキャッキャもにゃんにゃんもすることもなく。
鏡見て喜ぶだけの痛いことをした後で粛々と肉まん作りを進めていきましたよ。
皮はこんな感じで混ぜて
発酵はこんなん。
どうでもいい話だけど小麦粉をこねてるとお母さんのことを思い出しますね。
ワタシの母親はパンを焼くのが趣味だったから小さいときはいつも朝起きたらガスオーブンからパンの焼ける匂いがしてたんですよ。
土曜や日曜なんかは、「お手伝い」とうるさい邪魔なワタシと弟たちを華麗にあしらいながら小麦粉をこねたり、発酵させてたお母さんだけど、ワタシや弟が大きくなるにつれて焼くのをやめちゃった。
忙しくなったし、いろんな仕事が増えたし、みんな大きくなっちゃったからかもしれないけど、また焼いて欲しいもんですね。
と、しんみりしたところで発酵終了。
具材を包んで、
蒸し器へgo!
つつむのは、上手く行きましぇんでした。
次作るときは上手い人に包んで欲しいと思いましたね。
でもねでもね、
形悪いけど。
味が染みてて、市販のより具もたっぷりで死ぬほどおいしかったですよ。
「お前はベッドで物食ってんのか、」
というツッコミはやめてください。
ワタシの食卓は今や参考書の山に埋もれていて戦闘不能です。
そんなわけでホカホカのできたての肉まんを食べていい気分のワタシだけど、今回の総評はズバリ…
こんなん一人でやることじゃねーよ!
ってことですかね。
一人で食べてるときとかものすごく虚しかったからね。本当に。
生地をこねてるときとか無心以外の何物でもない思いだったよ。
ベッドにこぼしたからシーツもなんもかんも洗う羽目になって手間が増し増しだからね!
こんなんだったら食卓を片付ければよかったよ。
明日は具材が余ったから餃子作るけど寂しすぎて今から泣きたいわ。
まあ、あれですよ。
今回は包むのうまくいかなかったんで、次回は器用そうな人を巻き込んでですね、
具材もあんまんとか、ピザまんとか、そういうのにもチャレンジしたいですね。
肉まん作り結構楽しかったんで、肉まん食べたい人はワタシの家に来ればいいんじゃないかな。
多分喜んで作るよ。
そんなわけで、今日のサフィの承認欲求クッキングはここまで。
次回の料理は未定だよ!
またみてね!!!
ゾンビは君たちを狙ってる。
ゾンビに会ったことがあるだろうか。
何を気が狂ったのか?と思われそうな突然のスピリチュアルな質問だけれども。
ワタシは至って真面目である。
ゾンビはいつでもワタシたちのそばにある。
そして、それはいつでもワタシたちが持ってる財産を狙ってる。
その財産とはなんなのかといえば、若さである。
若さに執着するゾンビ化した大人の不気味さをワタシが味わったのは浪人時代のことだった。
高校が大嫌いだったワタシはとにかく自分の出身校の生徒が少ない予備校を選んだ。
親しい友達がいない予備校生活は孤独でつまらないものだったのだけれど、そんなある日物腰の柔らかい優しい男の子が声をかけてくれた。
眼鏡の奥の瞳が優しげで知的なお兄さん。
年齢は不明。
国立医学部を目指す彼の話や言葉に18歳のワタシは目を輝かせたものだった。
彼はたくさんワタシに話しかけてくれて、
アホなワタシは優しい人にはとことん懐いてしまう性分を遺憾なく発揮し彼に淡い想いまで抱くというバカの極みに至っていた。
しかし、彼とLINEのidを交換してから事態はおかしくなってくる。
毎日ありえない量のメッセージが送られてきて、鳴り止まない通知。
とてもじゃないけど勉強の邪魔だから、と彼に話そうと思った矢先、
ワタシは彼の年齢を知ることになる。
彼は28歳。
当時のワタシの10も上で、その年の差はワタシを威圧するに十分なものだった。
部活や学校生活で叩き込まれた年功序列の感覚がワタシを支配して彼のLINEを無視できないし、なんとなく逆らえない。
頻繁にある遊びの誘いを断る言い訳も使い尽くしてワタシは疲れ果てていた。
彼はずっと予備校にいて、毎年ワタシのように一人でいる女の子に声をかけてまとわりついていたらしい。
私の一つ前の年、ワタシの予備校にいた浪人生の女の子が当時の彼のカノジョだった。
彼は本気で医学部を目指していたわけでもなさそうであまり勉強に勤しんでいるようには見えない。
目が覚めて冷静になったワタシがなんとか彼から離れようと画策していた時、ワタシは2人目のゾンビに出会うことになる。
同じ大学を目指していたお兄さん(彼はゾンビではない)の友人に、温かい雰囲気の優しい男の人がいた。
一度大学を出ていた彼は医師になりたくて仕事を辞めて浪人生になったらしい。
彼は英語が得意で、当時英語に悩んでいたワタシは彼から英語を習い始めた。
成績はどんどん上がっていき、手が出なかった志望校の赤本もなんとか解けるようになっていったことを喜ぶワタシを嬉しそうに見るその人の目は優しくて心地よかった。
お兄さんとその人と三人で話して過ごす時間が幸せだった。
その人の年齢を知ったのはワタシがその人を完全に信頼しきったあとのこと。
彼の年齢は35歳。
ゾンビと化した28歳に困るワタシを助けてくれた彼はワタシにとって救世主だったし、
彼の話は面白いし、ワタシは彼の年齢を気にすることなんてなかった。
だけど、大学受験が終わったあと。
そんな世界は崩れはじめる。
進学する大学が決まって、引越しの準備をはじめるワタシに1通のLINEが届いた。
彼が、ワタシの友人を経由してワタシのLINEを知ったらしい。
友達の挨拶と、なんてない短い会話をしてその日は終わったけれど。
次の日から鳴り止まないLINEの通知。
その全てが遊びに誘うLINE。
断れば、
恩知らず、とかそんなに忙しいわけない、なんて威圧に走る彼と一人目のゾンビが重なっていく。
彼のLINE攻撃は大学生活が始まっても続いた。
履修のことに口を出してみたり、
英語の勉強をしろ、と干渉してみたり、
彼の1日を朝食から写真付きでリポートしてみたり、
とにかく絶え間ないLINEを返信しなければさらなるLINEが来るから、ワタシは困り果てていた。
彼は医学部には受からなかったから宅浪を選んでいて、
ワタシは大学一年生。
サークルや新しい友達、何もかもが真新しい環境に目をくるくるさせるワタシにとって彼も浪人時代も全て過去のものだった。
彼のLINEは煩わしくめんどくさいものへと変わっていき、彼への苛立ちは一年生の夏休みに頂点に達した。
熊本への帰省を彼に知らせてしまったワタシはまたしても彼の遊びに誘う攻撃に見舞われることになる。
だけど、彼と話すことなんてもうワタシにはなかった。
18歳のワタシはどこにもいなくて、
そこにいるのは大学生になった19のワタシ。
宅浪して、何一つ前に進んでいない彼と何もかも変わったワタシではもう何も共有できるものなどなかった。
だからこそ、性格の悪いワタシは彼に反旗を翻す。
どうしても、と共通の友人にたのまれて彼と会わなければならなくなったその日。
ワタシは現在自分がいかに幸せで楽しいキャンパスライフを送っているかを彼に語りまくった。
「君が心配なんだ、」
という免罪符でワタシに干渉し、支配しようとする彼にワタシは満面の笑みで
「ワタシ今すごく幸せなんです。
だからもう心配なんてしないでください。
受験勉強がんばって☆」
と空気を読めない攻撃を繰り広げるワタシに、彼の機嫌はどんどん悪くなった。
ワタシには彼が期待していることくらい分かっていた。
大学が辛い。
もういや、
浪人時代に帰りたい。
そんな言葉を彼が期待していることくらい分かっていたのだ。
彼はなんとかワタシの口から大学の悪口とか弱音の類の言葉を引き出そうと試みたがワタシは絶対にそれを口にすることはしなかった。
この日でワタシは彼との縁を切りたかったのだ。
そして、ワタシの狙い通りその日彼はワタシに訳のわからない激情のLINEを送りつけてきた。
ワタシはガッツポーズをきめて、これ幸いとばかりに既読無視。
彼との縁を断ち切ることに成功した訳だ。
彼のことをワタシは本気で尊敬していた。
そして、彼と過ごした浪人時代は今でも私の人生の中で最も幸福だった瞬間である。
しかし、そんな彼との終わりはかくもあっけなく汚いものだった。
一人目のゾンビも二人目のゾンビも、はじめは優しいお兄さんだったんだ。
尊敬できる知的なお兄さん。
子供っぽいワタシを許してくれて、かわいいって言って頭を撫でてくれる優しい人たち。
ワタシの心の警戒をいとも簡単にといてしまう。
だけれども、少しでもワタシが同い歳の友達に傾けば、離れていけば物凄い勢いで彼らは動き始める。
2人目のゾンビはワタシだけでなくてワタシと同年代の友人たちとも次々に関わりを持ち、完全な仲間になりきることを望んでいた。
1人目のゾンビはワタシが離れた後で私の友人に執着の矛先を変えた。
大人になりきれない彼らは、もう自分にない若さを求めて、予備校という小さな世界の中で不気味に漂いながら虎視眈々と世間知らずの18歳を狙っていた。
彼らはワタシのような18や19そこらの世間知らずの若者と一緒にいることで本来自分が身を置くべき社会や、労働からの一時的な目くらましがしたかったのだと思う。
本当の自分のことを忘れてワタシといることで18歳になりきって仲間という言葉で、18歳と同化して自分も18歳になりたかったのだ。
そんなことばかり繰り返しているのだろう。
そして、しばし18歳になりきったあとで夢が覚めたように押し寄せる現実は失業中の中年男性の自分の姿だ。
それを忘れたくて過去にすがっても、若者とは残酷な生き物で、つぎつぎと新しいものを見つけて去ってしまう。
現にワタシはあまり綺麗とは言えない方法で2人のゾンビを断ち切った。
ワタシに必死に弱音を吐かせて、ワタシの中に自分の居場所を作ろうとした彼の顔が忘れられない。
それはワタシの若さにしがみつく恐ろしい妖怪の姿だった。
そこにはかつて尊敬できた教養深い彼の姿も、英語を教えてくれて一緒に笑いあった穏やかな笑顔も見つけることはできなかった。
夢みたいな理想を語り医師になったあとのことを話し、医学部に入ったあとの大学生活について語る彼の受験勉強が進んでいないことは明らかだったし、来年も、その次の年も彼が合格できないことは目に見えていた。
ワタシは酷く冷めた目でそんな彼を見ていた。
最近、パパ活という言葉を耳にすることが多くなった。
おじさんとご飯を食べるだけで高価なプレゼントがもらえるらしいそのパパ活なるもの。
おじさんたちがプレゼントの見返りに何を求めているのかがなんとなく分かる気がする。
かつてであった2人のゾンビが優しい言葉やちょっとした教養というワタシが見慣れなかったものでワタシを引き寄せて手に入れたかったものはなんだったのか。
おじさんたちは若い女の子たちをアクセサリーのようにそばに置いて連れて歩きたいだけではない。
彼らが無意識に、そして本当に欲しいのは女の子と過ごす時に一瞬だけでも青年に戻れるその瞬間。
若さの幻影に他ならない。
ワタシたちは若さという財産をもっている。
だけど、もう少しで失っていく財産だ。
この財産を失う前に擦り切れるまでワタシは使い切りたい。
ワタシはゾンビにはなりたくないから。
ワタシはこの財産を使い切る前に失いたくはないから。
だから、ワタシは旅に出るし、無茶もするし、忙しくする。
クーラーの効いた部屋でネットをする夏は若さを失ったあとでいい。
この財産があるうちに、もっともっと遠くへ。
この若さはワタシのものだ。
若さは自分のためだけに使うものだ。
だから、搾り取られたり横取りされないように、しっかりその財産を守り抜け!
サフィちゃんと3人のババア+幼女
您好!
こんにちは、ワタシです。
サフィです。
最近サフィという名前にも飽きたから新しい名前募集中です。
さてさて、今回は台湾に行ったことを書こうと思う。
ことの発端は、今年の3月ワタシが台湾に行ったことから始まる。
その台湾旅行が楽しくて楽しくてどうすればよく分からなくなったワタシはおばあちゃんから、母ちゃんにおばさん、に果てはいとこのゆなちゃん(8歳)にまで、その旅の楽しさと台湾の素晴らしさを語り尽くしたさ。
で、ひとしきり語り尽くして満足して、またいつもの生活に戻ったワタシは6月ごろダラダラと怠惰な生活を送っていたのだけれど、ある日いきなり母ちゃんから電話がかかってきた。
「夏台湾いくことになったから。テストの日程でたらおしえなさい。」
おばあちゃん、おばさん、母ちゃんの三人のババアたちはワタシの知らん間にワタシの台湾トークに、台湾に行きたい熱を高めており、三人で結託して旅行を決めたらしい。
ちなみに、ゆなちゃん(8歳)もパスポートをとったらしい。
そんなこんなで、なんとかワタシのテストが被らないように日程調整をして台湾行きは決まった。
なんてない顔で旅行代を払う母ちゃんたちにワタシは大人の経済力をまざまざと見せつけられたさ。
前回行ったときは安いツアー探しに始まり、お金を貯めてビンボー旅行。お土産も厳選して買ったし、レストランに入ることなんてなかったのだ。
しょれなのに!
三ツ星ホテル、高級レストラン、と学生のワタシからみると目ん玉が飛び出そうなものを次々とツアーにぶっこむ母ちゃんたちにワタシは震え上がったさ。
そんなわけでタダで(母ちゃんの金)で台湾行きが決まったワタシは28日から渡航なのに、なんの準備もせずに、25、26と徹夜を決め込んでテストを乗り切り、27の夜30分で荷造りを終えて空港に乗り込んださ。
メガネやら充電器やら大切なものを片っ端から入れ忘れたワタシの荷造りが後から母ちゃんにキレまくられたのはゆーまでもない。
海外旅行といえばやはり、機内食でしょう。
その美味しさにおばあちゃんは感動していた。
余談だけど、この写真に写っているマンゴーケーキの美味しさに母ちゃんとおばあちゃんはいたく感動していたが、原産地を見たら「宮崎」と書いてあったのには笑った。
台湾じゃないんかい!
で、台湾についたら高速に乗ってホテルへ。
行く前に台北駅でお昼ご飯。
前回食べられなかった牡蠣料理とラーメンと豆腐の氷菓を貪り食いました。
ちなみに全部合わせて、200台湾ドル。安い!
(今のレートだと大体3倍するといい。)
で、こっからが本番。
ガイドさんが迎えに来て九份にレッツゴー。
写真は夜の九份の道の様子と
湯婆婆の茶館と呼ばれてるお茶屋さん。
前回行ったときはここのテラスでお茶飲みました。中国式のお茶会、茶の湯が楽しめます。
で、その後は夜市へ。
台湾では極端に共働き家庭がとても多いです。
そんな共働き家庭を支えるのが夜市の安い外食。仕事帰りの台湾人のみなさんが夜市で楽しく食事しています。
その日行った松山夜市の胡椒餅は本当にオススメ。とっても美味しいので松山夜市に行ったら毎回食ってます。
そんなわけで1日目はおしまい。
次の日は台湾のお寺や、故宮博物館やら台北101へ。
文章書くのめんどくさいので写真多めで振り返りましょう。
まず最初に行ったのがこの中正記念堂。
今の台湾を作り上げた蒋介石を祀ってあります。蒋介石は、死ぬその日まで中国本土に戻り返り咲くことを夢見たそうで、この大きな銅像は中国大陸のある西を見つめるようにして立っているそうな。だから、この銅像は二人の衛兵さんに守られています。写真はあまりにも衛兵さんがかっこよかったから写真撮ったワタシとゆなちゃん(8歳)です。
化粧は下手くそです。今練習中です。責めんでやってくれ。
で、次に行ったのが台北101。
とくに面白いこともなかったので割愛。
で、みんな大好き故宮博物院へ。
故宮博物院は69,000点以上の中国の宝物を保管していて少しずつ入れ替えながら展示しているらしく、全部見終わるのには10年かかるという世界四大博物院の一つと言われています。
故宮博物院といえば、肉の石と水晶の白菜と言われていますが、なんとこの日は肉の石と白菜は出張中ということで、見れず!
しかも、白菜は前回行ったときも見れていないから今回は悔しかった。
でも、他にもたくさん見るものがあって、ガイドのお兄さんの説明も面白くて楽しかったですよ。
故宮博物院はツアーで参加すると少ししか見れないので今度行くときは一人でタクシーでいこうと思いました。
その方が多分ゆっくり観れる。
で、その夜も夜市へ。
今度は前日と違う士林夜市という台湾最大の夜市へ。
ちなみに、ワタシの着ている黄色の上着は100台湾ドル。日本円でおよそ330円。
激安ショッピング楽しかったです。
そんなわけで、この士林夜市でワタシは下着の購入にチャレンジ。
露天のばあさんが笑顔で台湾中国語で接客。言葉がわからずポカンとしてると、笑顔でいきなりばあさんに胸をわしずかみにされて、ビビりまくるワタシをよそにばあさんはサイズを当てて下着を勧めてくれました。
台湾の人たちは基本南国テンションで明るいです。
ピンクの下着を勧めてくるばあさんをなんとか言いくるめるというか、言葉通じないので押さえ込んで無事購入。
下着は、かなり安い割に結構品質が良いので女の子はオススメしますね。
ばあさんに胸掴まれるけど。
それもまあ悪くない…(錯乱
松山夜市は食べ物がとっても多いけど、士林夜市はお洋服がたくさん。
夜市は台北だけでも20以上あるらしくそれぞれが個性的で面白いです。
次回はまた違う夜市にも行ってみたいですね。
で、また次の日。
この日は、台湾のティーホアチエという干物市場からスタート。
ここはドライマンゴーやら中国茶を現地の人が仕入れに来る食べ物市場街で、眺めているだけでも楽しかったです。
西洋風の煉瓦造りの建物は日本の統治時代の名残か。
とっても素敵な風景だったのに、屋台のアイスクリームが美味しくて三本食ってたら写真撮り忘れたので割愛。
おばあちゃんとおばさんとお母さんはここで喜んで色々買ってました。
恐るべし、主婦力。
その後は玉市場。
台湾で土日だけ開かれる市場へ。
ここも写真禁止だったから写真撮れず。
画像は借り物です。
薄暗くて怪しい空気の中に宝石が並ぶ光景は圧巻でした。
そして、次がゴフンという洋服の市場。
ここは台湾の洋服屋さんが買い付けに来る洋服問屋街で、いろんな服が安く手に入ります。
こんな感じの通りが無数にあります。
全部服屋さん。
女子で台湾行く人はオススメ。
ちなみにここで誰よりもショッピングを楽しんだのはうちのおばあちゃんと、おばさまでした。
JDであるワタシに勝るショッピングっぷりに絶句しながらワタシは幼女の相手に勤しんださ。
で、最後はもう一回士林夜市。
ここから地下に入ると…
日本人観光客の姿は消え去り、台湾人たちの世界へ。
これが、台湾のフードコート。
きったないテーブルをイケイケなにいちゃんがきったない雑巾で拭いてくれたので座って注文。
の前に、隣で食べてた気の良いおばさんがエビフライをくれたので喜んでほおばりました。
(おいしい!おいしい!)とテンション高く喜んで食べてるワタシに気を良くしたおばさんも片言の日本語で「おいしいおいしい」と言ってくれたのが嬉しかったですね。
もちろんこの後、母親に「知らない人から食べ物もらったらダメでしょ!」という久方ぶりのお説教をされました。
あーあ。
この、フードコートこの台湾旅行最後にして最高にクレイジーでした。
焼きビーフン頼んだんだけど、
鍋の中にばあさんが手を突っ込んで皿にぶちこんでら出してくれる。
牡蠣料理はどう考えても生だったから次の日腹を壊す覚悟で食った。
ちなみに、腹壊してないしピンピンしてるから多分次回も行くと思う。
とってもディープで楽しかったですよ。
そんなわけで今回の旅は終了。
早朝の飛行機に乗り込んで眠りながら帰りました。
チャイナエアラインの不手際で鹿児島に輸送されたりとか、そういうのはもう疲れたから割愛。
最後はやはりチャイナクオリティでした(笑)
いやー、台湾良いですね。やっぱり楽しい。
行っても行っても飽きない。もっと行きたいところが増える。
ワタシはいつも台北ばかりなので今度は華蓮とか高雄とか、南の都市にも行ってみたいし、台湾のベニスと呼ばれる淡水にも行きたいですね。
それから、提灯を飛ばす十份にも。
猫空でパンダを見て茶館で中国茶を楽しみたい。
早くも新しいガイド本を買ってきてめくるワタシですが、安旅でもリッチな旅でと台湾は楽しい。面白い。
食べ物はおいしい。
トイレは綺麗。
みんな台湾行こう!楽しいから。
今回の旅行の忘れ物は中国語。
あの気のいい台湾の人たちとおしゃべりできたらどんなに楽しかっただろうと悔しくてしょうがないですね。
この春も台湾行く気満々なので、いまからワタシの周りの人はワタシの台湾行こう攻撃に覚悟してて下さい。
さて、次のワタシの台湾紀行の道ずれは誰かしら?
そんなわけで、明日からは中国の天津に3週間行ってきます。
蒋介石が焦がれた中国大陸とはどんなところなのか。
どんなことが待っているのか。
楽しみで楽しみでしょうがないです。
そういうわけで、新しい旅に行ってまいります。
サフィさんと隣の国のお友達
このLINEが繋がってる間だけワタシたち恋人で居られるわね。
こんにちは、ワタシです。
サフィです。
最近書いたブログがありえない速度で伸びてて怖がってるワタシです。
このままあのブログを上に出しとくと同期が読みそうなので、上書きしてきます。
あんなの読まれたら恥ずかしくて、軽く死ねる。
そんなわけで、今日は落研と全く関係ないお話で一つお付き合い願いますよ。
kpop狂だったワタシですが、最近TPOPすなわち、タイポップ。
タイのポップスにはまりました。
その中でも一番熱かったのが、この二人。
女の子が、クラテー
男の子が、Timethai
で、こんな曲。
要は、彼氏のいる女の子と彼女のいる男の子がお互いに惹かれあってスリル満点な浮気をする歌です。
曲の名前は、LINEで秘密の恋をしよう。
LINEで繋がってる間だけ僕らはフリーにもなれるし浮気もできるねえ。
ナチュラルにクズなお話。
だけど、ダンスがかっこいいし、曲もノリがいい。
あと、最近熱いTPOPは、EVOnineってグループね。
なんか名前も似てるけど、曲も古き良きEXO、kpopの匂いがする。
タイポップなのに、英語で歌ってる謎の曲。
こちらもかっこいいから是非是非。
最近アイドルは東南アジアが熱いですね。
余裕ができたら次はヨーロッパのアイドル行きたいね。
ていうか、ワタシは日本のアイドルには一ミクロンも興味ないけど、他国のアイドルなら相当詳しい自信があるぞ。
アイドルは人間を元気にする力があるよ。
みんなもワールドワイドなアイドル道行ってみようね!
で、話は元に戻って。
冒頭に載せたのは、すみません。
ワタシの自撮りです。
さて、なんでこんなまがまがしいもの載せたかというと、今日の本題はこの自撮りから始まるんですよ。
ことの発端は2週間前。
(何にもしてないけど)関関立を終えたワタシは殺人的な暇さとやることのなさに震えていた。
んで、ふっと友人が少し前韓国の出会い系にどハマりしてときめきに溢れる素敵な日々を送っていることを思い出したわけ。
で、大のkpopファンのワタシ。
韓国の男の子たちと仲良くなりてエーーーー、
の一心で出会い系サイトをするために韓国語の勉強を開始。
これはすこぶるはかどった。
ハングルに始まり、簡単な挨拶。
しかし、ワタシのやる気が持続するのはそこまでだった。
まず、そこまで韓国語は甘くなかったってわけですね。
これじゃ、いつまでたっても出会い系サイトが出来ねえ。
ということにようやく気がついたワタシ。
このまま韓国語を勉強すればいいものを、
「ワタシは今すぐ話し相手が欲しいんだよ!今すぐ!」
という至極滅茶苦茶な理論のもと、ワタシが目をつけたのが中国語でございました。
これなら授業でやってるし…とおもっていろいろ調べた結果、出てきたのがこちら。
ASIAQというアプリ。
これは、どんなものかというと、
日本語を勉強したい中国人と中国語を勉強したい日本人の交流の場所
と思ってもらえればオッケー。
なんのこともない。
中国人 出会い SNS
と検索して出てきたのがこのアプリ。
ただの出会い系だったら良かったものを、
これは結構ガチなお勉強アプリだったのだ。
ここから、ワタシのときめき出会い系計画が狂い始める。
そんなことも知らずに、ワタシは少しでも可愛く見えるように白眼を向く勢いで上使い。
二の腕をプルプルさせながら斜め45度で渾身のかわいい自撮り画像の作成に精を出したさ。
さてさて、そんなワタシのむなしい努力はさておき、
これで何をするかというと、
中国語で日記を書いて公開。
↓
中国人が添削orコメント
それに対してワタシがすることは。
中国人が日本語で書いた日記を公開
↓
添削orコメント
という簡単なお仕事。
ご覧の通りワタシのへっぽこ中国語にはこんなにたくさん添削がつきましたよ。
wechatやらQQのアカウントを聞かれる。
わけですね。
ここからの中国人たちが、
ワタシの想像をはるかに超えていた。
まさに、beyoned borderしてたんだよ。
出会ってすぐのワタシに録音した自分の日本語を送りつけてきて、中国語でのコメントを求める桂林の会計士の女の子。
中国語で長々とアニメの萌え語りをする日本語学科の男子。
長いこと日本語の勉強をしていて日本語の本が読めないことを嘆くメッセージを一時間にわたって送りつけてきて、読んでる本の写真が岩波の古今和歌集だった上海の会社員。
ホームシックに悩める横浜への留学生くんには日本人は冷たいよお…と電話口で泣きつかれ、
今から福岡に留学に来るらしいハルビンの男の子には不安を吐露され、つまりつまりの日本語の電話は二時間に及んだ。
あと、ワタシが、
「你为什么开始学习日语?」
(あなたはどうして日本語を勉強し始めたの?)と聞いたところ、
「日本にお家をいくつか買いたいからよ。北海道と鎌倉に欲しいの。パパが買ってくれるって!」と言い放ったお嬢様は強烈だった…
ほかにも、日本語のCDは高いからこれ読んで!
と日本語の教科書を送ってきたり。
もうこの辺になると、ワタシもやけくそになって適当に読んで送った。
もしも彼女があれを忠実に再現すると九州訛りになるのではなかろうか、と不安でたまらない。
そんな彼女や彼らとの交流でわかったこと
- 日本語を勉強するらきっかけナンバーワンはアニメ
- 中国では嵐が人気。特に二宮くん
- 中国で人気のドラマはなぜか東京ラブストーリーあと半沢直樹。そして大穴、真田丸。
- なぜかみんな、さよなら大好きな人と世界に一つだけの花、を電話口で歌ってくれる
なんか、東京ラブストーリーとか二曲は結構古い気がするけどなんでなのだろうか。
他にもスラムダンクの普及っぷりにはビックリでしたねえ。
中国で、日本よりすごいアニメを作りたい
とか、
日本のアニメの字幕を作りたいの、
とか。そんな夢を語られて、改めてアニメってすげーのなあ。
と、素直に感心したり。
で、こっちも調子に乗って込み入った質問を。
「なんでそんなにアニメが好きなのにみんなネットで見ているの?」
と、聞いてみたところ。
どうやら、中国のテレビは規制が激しくてほとんどの海外の作品が放送できないらしい。
だから、中国のアニメ好きの皆さんがアニメとか日本のドラマとか海外の作品を手に入れるためには、一般の人が中国語をつけて勝手にネットに流している動画しかないのだそう。
もちろん、みんなそれが著作権の問題上よくないのはわかっているのだけれど、それ以外に大好きな作品に触れる手段がない。
ということらしい。
おお…意外と難しいね。
かわいい自撮り写真を用意して、リアルの自分と全く違うキャラを作って、かわいい日本の女の子として生きていこうとしていたワタシですが、そんな余裕もなく、呆然とする日々なんですけど。
ただ、中国の人たちは本当に勉強熱心だし、上達も驚くほど早い。
それは失敗を恐れないところにあると思う。
下手な発音とか気にせずワタシに音声を送りつけてきたり、電話かけてきたり。
ワタシは一回発音を授業で指摘されただけで何も言えなくなってしまったのに。
そして、本当によく勉強する。
社会人で残業で9時に会社が終わっても家に帰って3時間以上勉強する。
だから、1年くらいですぐに流暢な日本語を話せるようになってしまう。
そして、変な日本語を知ってる。
「僕は25歳、社畜ですー」
と言われた時は思わずワタシは自分の顔面にスマホを落としたさ。
そんなわけで、斜め45度の自撮りから始まったワタシの出会い系サイトライフが、単なる国際交流と化してきてる反面、
「君って本当にかわいいね。」
とか。
「毎晩電話しようよ。君の声を聞いていたい。」
とか。
送りつけてくるイケメン日本語マスター。
はたまた。
「君って本当優しいね。もしも僕らの間に海がなければ走って会いに行きたいよ。」
いや。海以外にもいろいろあるやんけ、なんてツッコミ入れたくなるようなポエマーボーイ。
さらに、
「今度両親を連れて日本に行くよ。」
と、恐ろしいことを言いはじめる上海ボーイ。
(なんとか止めた。)
まさに、冒頭のラインで秘密の恋をしよう状態にもなってきてる。
そうそう、オンラインにいる限りはワタシたちはつながってられるもんね。
そんなわけで、わけの分からん方向に進みはじめてるワタシのオンラインライフ。
仲良くなれば楽しくて、言葉の壁を越えたくて。中国語の勉強にも精が出る。
彼らの声が聞きたくて話したいから、嫌いな発音の練習も。
教科書の退屈な世界の向こうに音も色も温度もある世界があって楽しい人たちが沢山いる。
そう思うだけでワクワクしてもっと近づきたいと思ってしまう。
歯の浮くような中国語を翻訳しながら赤面したり、はたまた暗〜いことを呟こうとしてたけど中国語に直してるうちにめんどくさくなって病みツイート防いだり。
結構楽しいです。
ワタシはASIAQというアプリにwechatのIDを載せてしまったのでこんなおかしなことになってますけど、ASIAQというアプリは本当に真面目な勉強アプリだから、興味を持った人はASIAQだけでもやると楽しいと思います。
いまのワタシの夢はいまやりとりしてる友達にあいながら中国大陸を一周することです。
彼らの国の言葉で沢山おしゃべりできるようになることがワタシの夢なんです。
中国には日本のことを嫌いな人もいるし、
フィリピン領土問題とか、尖閣諸島とか、いろいろ大変なこともあるけれど、
爆買いとか、新聞記事の向こうにあるのは必死に日本語を勉強してこちらに歩み寄って手を伸ばす姿もあるんです。
離れたくないし、置いていかれたくもない。
私はこの少し難しい日本の隣人が大好きです。
そんなわけで、今回はまとまりのないお話だけどこの辺でさよなら三角。
思い出は終わってしまうんだ。
こんにちは、ワタシです。
みんな大好きサフィです。
写真は夏公演前に締め太鼓を締めてる歯死(はーです)(立命落研二回生唯一のツッコミ。いつもマニアック風俗に連れていかれる危機に晒されている。人生崖っぷち。ヒモ志望。結婚願望溢れ出るチェリーボーイ)くんとワタシです。
かわいいでしょう、そうでしょう。
ちなみにワタシと歯死くんは力が弱いのでこの日の太鼓の音は最悪でした。まじですみません。(締め太鼓はきつく締めれば締めるほどいい音が出ると言われているよ!)
さてさて、我々落語研究会52期。
彼に関する面白いところは本人の強い希望でカットされました。マジでつまらん。)の家で、歯死くんとしゅららさんと溜まっていた時のこと。
ワタシが何気なく、
「いつもみんなの家ばかりで申し訳なかねえ。今度はうちにも来なっせ」
と言ったところ、
小鹿くんが、
「紋浪はいつもそればっかりで、具体的なことを言わない」
と、喧嘩を売ってきたので、
「じゃあ、やるか。まじで、」
という話になり、とんとん拍子に進んで。
取り敢えずその場にいた歯死くんと小鹿くんが来ることになった。
ところまでは、よかった。
しかし、兼ねてから同期会をしたかったワタシはまだあと四人の同期をこの機会にこの企画に引きずり込みたかったのである。
しかし、豆腐メンタルだから、断られるのが怖いので、誘いあぐねていた。
そのワタシの葛藤たるや、例えるのならば
同じクラスのAくんに気持ちを伝えるか、それとも思いを伝えずに今のままの関係でいるか思い悩む思春期の少女のような感じ。
※今のままの関係
↓
んで、取り敢えず来週の土曜、と決まった火曜日から、
悩んで悩んでうだうだして、やっと予定の日の週の水曜日に多妻来(立命落研のラブライバー。二次元の嫁がたくさんいる。身長推定178cm。筋肉質の完璧なプロポーション。合気道部と兼部中。落語うまい、容量よし、センスよし。20年間彼女なし。)くんと
王茶偉くん(前回の記事参照)
をとっ捕まえて、超緊張して誘ったところ、
なんか、すんなり来てくれることになった。
女子への夢を捨てきれない純情男子。
ああ、男って本当バカばっかり!)と
幡汰(こいつのことを書こうとすると放送禁止用語が10個くらい出てくる。ゲーム、アニメ、漫画、守備範囲の広いセクハラボーイ。
手つきがエロい、いやらしい。ああ、こんなことしか書くことがない。どうしよう。)
この二人だけ!
と、思ってたらその二人はすでに小鹿くんが抑えていたので、
めでたく全員参加が決定。
いや、何人か断るだろう、と覚悟していたワタシはビビりまくって空前絶後の大掃除を開始した。
beforeの写真を載せようと思ったけど、そこらじゅうに下着が散らばってるし、人としてのいろいろを疑われそうな光景だったので割愛。
カーペットを買い換えて、ベッドマットを買い換えて、ニトリと家の往復を幾度と繰り返し、ゴミ箱から人の居住空間へとワタシの部屋は姿を変えていったのであった。
んで、大掃除は約束の日の土曜日の朝5時まで続いた。
ま、そんなこんなで。
なんだかんだでみんなやってきてたこ焼きの準備を始めたけれど、
いつも落研の調理ママ役の小鹿くんが全く働く気配を見せない。
ふんぞりかえって、
こんなことして遊んでばかり。
んで、最初は説得を試みたけど、断固として働かないので、しょうがなく調理に慣れてない多妻来くんと王茶偉くんとが調理開始するも…
台所は粉まみれに。
徹夜で拭き上げた床の無残な姿にフラリとなるワタシを他所にたこ焼きパーティーは始まった。
王茶偉くんが何度言ってもいじいじするのを止められず、ずーっと固まってないたこ焼きを突っついてたり、
我闘くんが意外と下手くそで、多妻来くんがなぜか上手だったり。
遅れてきた幡汰くんもやってきて、
大はしゃぎ。
隣の人がなんか壁ドンしてきた気もするけど、
いつも深夜にギターをかき鳴らし歌いピアノを弾き、彼女と体でdiscussionしている隣のやつに何を言われようと知ったことがないのである。(積年の恨み)
でも、そんなたこ焼きもみんなの脳みそがアルコールに汚染されていくとなんか危なっかしくて強制終了。
寝転がって暴れ始めたので諦めてお布団を敷くことに。
ゆえに、狂った空間と化したワタシの部屋の中で彼は唯一素面だったということである。
マジでかわいそうである。
「楽しいねー、楽しいねー、」
と夢見心地の小鹿くんに、そうだねえ、と頷いて。
ワタシも笑った。
本当にみんなよく笑った。
そんな小鹿くんは我闘くんと幡汰くんにベッドから布団に引きずり込まれていきました。
この日幡汰くんと我闘くんは次々と部員を布団に引きずり込んでました。
二人とも力が強いので捕まった方はおとなしく捕食されるのみですね。
からだがからまっていてどうなってるかもはやよくわからないのですけど、
そんな大騒ぎも、いきなり我闘くんが眠りに落ちたことで幕を閉じて、一気に静かな夜に。
寝る場所を失ったワタシはぼんやりとしてたんだけれど、一時間くらいで我闘くんが起きて、ぼんやり暇そうにしてるし、他のみんなは寝てるから深夜徘徊に出かけました。
兼ねてから行ってみたかった堀川の川沿い遊歩道。
歩くのは初めてだったけど、歩いてみればこれがあまりにも手が込んでて金がかかってそうだったから、
「これは税金かかってるわあ」
と、情緒もへったくれもないことを呟く我闘くんが面白くて笑って。
これは、多妻来が喜びそうだから連れに行こう、
と一度家に戻るも、絶賛おねんねちゅうの多妻来くんに、
「今から川を歩きに行こう!」
とわけくちゃわからん誘いをしても、当然のように断られて、また2人でテクテク歩いて結局2時間も歩いたんですよ。
千と千尋の最初のトンネルみたいなのがたくさんあったから、
「これは、ワタシたち、これ潜り終わったら変な街にいるかもね。」
と、ワタシがはしゃぐと、
「そしたら、俺さっさと豚になるから後のことよろしく」
「いや、ならワタシが豚になるからあんた働いてよ」
と、
どっちが豚になるか喧嘩しながら歩いたものでしたね。
いやー、あのね。
堀川の遊歩道はいいですよ。
あれはいい。
川沿いだから気持ちがいいし、涼しいし、綺麗だし。
遠い目をして
「いつか彼女と…」
と呟く我闘くんの気持ちもわかる。
みんな是非是非行ってみてね。
そんな訳でお家に帰ってくると、完全にみんな寝てるから。
しょうがないから二度寝。
でもろくすっぽねれずに、6時半。
ふと見ると、殺人事件のようなワタシの部屋の光景に絶句しながら、
なんとなく笑いましたよ。
楽しかったなあ…と1人でボンヤリ淡麗の缶を開けて飲み干して、ボンヤリしてました。
幡汰くんのスマホのアラームが鳴り響いて、
朝が来て、みんなが起きて、昨日の軽口を叩きながら、
なぜか小鹿くんはラジオ体操して、
各々帰路へ。気だるくて爽やかな朝でございました。
ちなみに、我闘くんはワタシと深夜徘徊をしたことをすっぽり忘れていました。
あれは、ワタシの夢だったのか。
それとも…?
そんな謎も残して。
他の人はどうか知らないけど、ワタシにとっては大学に入って一番楽しい一日でした。
立命館には毎年7000人が入学するけれど、
そんな中から落研に集まったワタシたち7人は1000人に1人の変わり者の集団ですね。
ワタシはこの7人でいる時間が本当に大好きですよ。
ぶつかることもあるし、いらっとすることもあるけれど、それでもたった一回の笑顔だけで吹き飛んでしまう。
落語に対するモチベーションも、
どうしたいのか、とか。なにがしたいか、とか。
そんなのバラバラでいいとワタシは思うんです。
個人が7人集まってるんだから、みんな同じとは言えないし、無理をしたら壊れてしまうし。
ただ、合唱とちがって落語は高座に上がれば一人ぼっちだから。
誰も助けてくれなくて寂しいから、せめて高座以外の場所では一緒にいたいね。
助け合っていたいよね。
何より笑って楽しくいたいよね。
きっと、落研から出たらみんな全く別々の悩みとか、世界とか、友達とか、いろいろあって。
長い人生の中で一緒に居られる時間なんて本当に一瞬にすぎなくて、この一瞬を通り過ぎたらみんなそれぞれの人生がある。
そんなことは分かりきっているけれど、
来年の11月。
衣笠キャンパスの存心館のラウンジでバレ太鼓の最後の一打の音が鳴り終わるまでは、
同じ時間を、生きて、笑って、一緒にいたいと思うんです。
王茶偉くんのこと。
「あいつは業務スーパーの話で天下取るからな。」
「王茶偉のツッコミは痛いよ!(物理的に)」
「王茶偉なー、ええんちゃう?王茶偉は。」
「もんろーさん、もんろーさん!!!」
こんにちは。
ワタシです。サフィです。
最近はやれ、パリピだやれkpopだ、などと固いことばかり書いていたので、今日は一つ。
世界で一番くだらないことについて。
すなわち、落研について。
そして落研の中でも最もくだらない王茶偉くんについてね、書いてみたいと思うんですよ。
王茶偉くんといってもね、なんと読むというかというと、ワンチャイくんと読ませるのですよ。
…という設定のもと。生きてる彼ですが、本名は野田くんという、正真正銘の日本人でございます。
そんな王茶偉くんの持ちネタは、
演劇部、業務スーパー、ジョジョ、親父、弟の5種類に大別され、ひっきりなしにぺちゃくちゃ喋っている王茶偉くんの話を全く聞いていなくても、だいたいこの5つから適当に選んで話を合わせていけば正解なので楽といえば楽と言えるであろう。
(最近はこれに、南光と雀々が加わったぞ!)
しかし、油断するなかれ。
意外と物知り博識。
京都の地理なんかは詳しいから、わからないことあると聞くといいんじゃないかな。
部室と落研が大好きで、
毎日8時45分に部室の鍵を開けて9時からの一限の授業に出席している。
練習に来れなくても、部活の準備だけやって帰っていく。
かわいい、とってもかわいいぞ。
そんな王茶偉くんの唯一…(?)にして、最大の弱点は破滅的に空気が読めないことである。
つまり、KY。
ああ、KYなんて言葉久しぶりに使ったわよ。
空気読めない。
本当空気読めない。
そんなこんなで、同期の我闘くんには、最多頻度で氷点下の眼差しを向けられている。
この子については今度書くけど、本当にどこまで書いていいかわからないから怖い。
同じことは小鹿くんにも言える。)
そんな、我闘くんの氷点下の視線にも気づかないくらい空気読めないボーイだった彼ではあったが、最近は空気を読むことを少しずつ覚え始めて、我闘くんの冷凍ビームにも気がつくようになってしまった。
それまではその視線にすら気がついていなかったので空気が読めない方が彼は幸せであったと言える。
そんでもって、それをいたく恐れており、最近では「これは怒られそう」「これは大丈夫」と人知れず分類を行っているが、結局分類を間違えてしまうので、やっぱり空気読めてないのかもしれない。
そして、その分類をワタシに相談する彼の人選ミスたるや。
そんな二人は高校同じで同じ学部学科だから、氷点下我闘くんはいつだって王茶偉くんのやりたいこととか思ってることを分かってる。
多分。多分、多分…
恐れ恐れられ、空気読み読めず、訳の分からん関係だけどまあいいんじゃないでしょうか、落研だもの。
そんな2人を取り持つのに暗躍するは、我らが歯死くん。
「卒部するまでにな、王茶偉のギャグで我闘が爆笑する、という光景を作り上げるのが俺たちの夢だからな!」
と、(儚い)努力を続けてる。
そんな周囲の思惑を知ってか知らずか、今日も今日とてキラキラした大きな目を存分に輝かせて、汚い部室で幡汰くんとDS三昧。
とっても毎日楽しそう。
彼はいつだってハッピー。
いつだって上機嫌。
高座の上に見台があればもう、最高潮。
そんな王茶偉くんの楽しい落研ライフ。
歯死くんにオチのない話を仕掛けて怒られても、
ワタシとペアルックでも泣かない。
小鹿くんが三味線を弾いてくれれば笛吹いて楽しい。
幡汰くんとモンハンができれば楽しい。
我闘くんが見台とこびょうしの使い方を教えてくれれば楽しい。
そんな楽しい嬉しい、かわいい王茶偉くん。
あれ?
ワタシ、なにか忘れてないかしら?
next→→→→→→(未定)
人工イクラの先輩のこと。
「人生はいつでもやり直せるんだから、俺は今はやりなおさん。がんばらねーよ。」
はじめて先輩に会った時、先輩はイクラを作っていた。
なんの変哲もない細いフレームのメガネをかけて、少し汚れた白衣に身を包み、ニヤニヤとなにか悪い顔で笑っていたのを覚えてる。
手を出せ、というから右手を出したらワタシの手のひらに小さな綿の塊を乗せていきなりチャッカマンで火をつけた。
綿は一気に燃え上がったけど、ワタシの手は全然熱くなくて、びっくりしてぽかんとしているワタシの口の中に先輩はアルギン酸で作った人工イクラを放り込んだ。
イクラは口の中で潰れて、なんの味も付いていないただの水が滴った。
またしても驚いているワタシをみて先輩は笑い転げて、とうとう椅子から落ちてしまった。
先輩の笑った顔があまりにもおかしそうだったから、ワタシもなんとなく笑って、その日ワタシは先輩から半ば強引に化学部への入部届けを書いたのであった。
先輩は不思議な人で、
まず学校に来ないし、来てもエロゲーのことと訳のわからない実験の話しかしないし、
いつも退部届けを書いては、顧問の先生やら先輩の同期に破り捨てられていた。
そんな先輩のことをワタシはあまり気にかけてなかったし、
というかあんまり学校来ないから会うこともなかった。
そんなある日。
化学室の扉を開けると、例の先輩が友人と激烈な議論を繰り広げている最中だった。
「紺だよ。」
「いーや、紺はもう古いよ。時代は白。」
「白じゃ引き立たない。紺と白のコントラストが美しいんだよ、」
先輩が化学室に連れ込んだ友人は、白派。
先輩が紺派らしい。
いよいよわけがわからない。
それにしても、たかだかスクール水着でここまで熱くなれるものなのか。
「白を白で染めることこそ、美学だろ」
「現実的に考えろよ、んなに出るかお前!身の程を知れよ!」
最低だ。
最悪だこの人たちは。
このあと、エロゲーやエロアニメで出てくる[自主規制]が現実に出る量のおよそ7倍である、という世界で一番使わない雑学をワタシが手に入れた頃、やっと先輩たちの議論は幕を閉じた。
「おい、土山。」
「はい、」
先輩がワタシをみた。
ワタシの名前を覚えてることが驚きだった。
「ジュース買ってこい。」
「はい。」
パシリだ。
パシリだよコレ。
なんなんだこの人。
走ってジュースを買ってきたら、先輩はワタシに駄賃だよ、といって500円玉をくれた。
先輩は多分すごく頭のいい人だったと思う。
いつも、化学室に先輩がいる時、訳のわからない実験に付き合わされた。
だけど、そんな訳のわからない実験は毎日ワタシに魔法みたいな現象を見せてくれたし、たまに先生に隠れてビーカーに精製水で作ってくれるコーヒーは隠れて飲ん出るからか特別な味がした。
その日も、先輩はなにやら化学室でガチャガチャと忙しそうにしていて、ワタシはその様子をぼんやりと見ていた。
「なー、土山。」
先輩から話しかけてくるのはレアだ。
ワタシは緊張を隠すにはどうすればいいか考える。
「なんでしょうか?」
声が上ずる。
「なんでもねーわ。」
その日の先輩はなんだか変だった。
いつも飄々としているのに、なんだか歯切れが悪くて、冴えてない。
化学室に差し込む、10月の夕日がワタシたちの世界をオレンジ色に染めていく。
先輩の横顔はなんだか悲しそうだった。
先輩、どうしたんです?
その一言が言えないまま、ワタシは試験管を洗った。
それからずっと先輩は学校に来なかった。
何回も化学室に通ったけれど、先輩の姿はなかった。
先輩が 学校を休むこと三ヶ月。
化学部仲間の友達が、先輩が来ているということを教えてくれた。
走って化学室に駆け込んだら、何にも変わらない先輩が仲間と相変わらず変な話をしていた。
久しぶりに来た先輩は、液体窒素で作ったアイスクリームをワタシの口の中に放り込んだ。
液体窒素、−219℃のアイスクリーム。
味云々の前にしたが火傷して冷たいのか熱いのか痛いのか分からなくなって悶絶してるワタシをみて、先輩はワタシが入部した日と同じように笑った。
先輩は不思議な力があると思う。
先輩の周りだけ時間がゆっくり流れるように、限りなく穏やかでなだらか。
先輩がどうして学校に来ないのか、とか。
普段どうしてるのか?とか。
そういうことに踏み込む権利はないし、知ることはできないけれど、ワタシはそれを少し切ないと思いながらそれでもいいと思った。
会えるのか、会えないのかもわからない。
頼りない先輩だけど、それも先輩らしいと思えた。
先輩は三年生になって、受験生になる。
もう、先輩は化学室に来ることはなかった。
いや、学校にも来てないのかもしれない。
時間の流れはあっという間で、先輩は卒業の日を迎えた。
照れ臭そうに卒業生の整列に混ざっている先輩を見つけて、そのことをとても嬉しく思った。
その日は土砂降りの雨だった。
化学部だって、一応部活。
その年はワタシと同期の友人たちと先輩たちを送り出すために、カードとか色紙とかプレゼントをたくさん用意していた。
三年の先輩に頼んで他の先輩を集めてもらって、ささやかなお別れパーティーを部室でする準備をしていたのだ。
ワタシは雨の中、自転車に乗って、少し遠くの花屋に花束を取りに行った。
黄色いチューリップをたくさん買った。
来ていたカッパをチューリップが濡れないようにカゴにかぶせてずぶ濡れで走る帰り道。
そこにいないはずの人を見つけた。
「先輩、」
叫ぶように言うと、少し驚いたような顔をした先輩がぽかんと口を開けてこちらを見た。
「先輩、何してるんですか?こんなところで。
今から化学部で先輩たちのためのお別れ会があるんですよ!なんで、帰ってるんですかー!」
「え?」
ワタシの言葉にぼんやりとしている先輩を急かし立てて学校に戻った。
先輩は傘をさして、ワタシはずぶ濡れで、なんだかどうしようもない絵柄だ。
だけど、ワタシは変な高揚感に包まれて、先輩はワタシに追い立てられて土砂降りの道を駆け抜けた。
それはめまいがするくらいに楽しかったし、幸せだと思った。
化学室に帰った時、先輩はクラッカーの破裂音で迎えられた。
みんな、先輩を待っていたのだ。
そして、ずぶ濡れになったワタシは黄色のチューリップを取り出して、友人たちは色紙とプレゼントを運び込む。
ニヤニヤ笑ってる友人たちが先輩の色紙とプレゼントをワタシに渡してくれた。
ワタシはそれを何てない顔で、先輩に渡す。
何てない顔。
何てない顔。
耳まで赤い何てない顔。
化学室は賑やかで、煩い時間がいつもより早く早く流れる。
「サンキューな、」
つぶやくように先輩が言う。
「ああ、まぁ。」
ワタシはぱくぱくと餌を求める金魚みたいになっている。
「なー、お前。これからどうすんの?」
別の先輩が先輩に問いかけた。
「さあねえ、どうしようかねえ。とりあえず浪人だろ。」
先輩が答える。
「お前、浪人なんて耐えられんのかよ、学校も来れなかったくせに。」
不登校すらネタにしてる先輩の友達に一瞬、びっくりしたけれど、
先輩は大きく笑って、メガネを直して。
「大丈夫だろ。人生はいつだってやり直せんだからな。好きな時にやり直せばいーんだよ、」
満面の笑顔。
先輩の笑顔。
先輩と一枚だけ写真を撮った。
もう、どうしようもねーな、と思った。
「土山、お前も今から受験か?」
写真を撮る時、先輩が言う。
「はい。」
ワタシは緊張にこわばった顔で答える。
多分最高にブサイクな顔だと推察される。
「頑張れよ、」
カシャ、と無機質なカメラ音。
先輩が卒業する。
「最後に、ジュース買ってきて。」
いつものように先輩が頼む。
ワタシは走って買いに行くけれど、帰ってきたところに先輩はいなかった。
キラキラ光る500円玉を残して、先輩は旅立った。
なんとも先輩らしい終わりに、ワタシは笑う。
先輩がどうなったのか、今どうしてるのかはわからない。
生きているのか、死んでいるのかすら分からない。
だけど、キラリと光る500円玉を見るたびに先輩のことを思い出して、ワタシはあの笑顔に出会えるのだ。