別名サフィの独り言

気ままに生きてる宇宙人の映画とか読書とか勉強とか。

海外旅行見聞論争に終止符を打ちたい。

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こんにちは、サフィです。

写真は大学一回生のころ、フィリピンに行った時スラム街を訪問して撮った写真です。

 

最近、ツイッターを中心に、

海外旅行に行けば見聞広がるとか意識高い系の戯言wwwみたいな風潮があると思う。

 まあ元々は婚活してる女の子が、パスポートも持ってない海外も行ったこともない人とは価値観違いすぎてむりー、生活水準〜www

みたいな発言をしたせいで、始まった議論なんだけど、

 この女の子が叩かれることはこの際どうでもいい。特定のカテゴリの人を馬鹿にしたわけだからまあしょうがないとも思う。

 

ただ、これに飛び火してなんか、

大学生で海外に行って喜んでる人たちを馬鹿にする風潮が出来たことだけは個人的にどうしても言いたいことがあるから書いていきたいと思う。

 

まず、海外旅行にいけば見聞が広がるかどうか問題。

 

これに関してはワタシのスタンスははっきりしてる。

 

ほっといてくれ!

 

の一言である。

 

いや、海外旅行に行けばふつうに広がると思う。

 

デジタル大辞泉でひいたらさ、

 

見聞

実際に見たり聞いたりすること。また、それによって得た経験・知識。けんもん。「見聞を広める」「実地に見聞する」

https://kotobank.jp/word/見聞-493053

 

って書いてあったし。

これくらいならふつーに広がるって言ってもいいじゃん…とは思うんだけど今回の本題はそこじゃない。

 

TwitterとかFacebookとかinstagramで海外行って世界見えたとか価値観変わったとか行って喜んでる人を、親の仇みたいに叩く人がいるけど、書いてる人がそう思ったならそれでいいじゃん…と思う。 

 

 日本人のパスポートの所持率は、2016年で24%だという。

 

https://www.compathy.net/magazine/2015/02/25/japanese-passport-power/

 

 その、24%の中には、海外に住んでる人、出張で頻繁に行く人、年に一回海外旅行に行く人、一回行ったきりの人、いろんなタイプの人がいると思う。

 そしてこの中でも海外に住んでる人度々行く人たちの海外初心者へのマウンティングやらバッシングは行ったことない人がブーブー言ってるよりもよっぽどたちが悪いように思う。

 

「一回◯◯へ行ったくらいで…自分はもう十何年もアメリカに住んでるけど…(以下略」

「あたし帰国子女だけど、海外行っただけでそんなはしゃいでる人見ると可愛いと思う〜別に腹立てることないと思うよ!」

 

みたいな?

 

パスポートを持ってない人は持ってない人で、

 

「若いとき海外いけるのだから親が金持ちの奴らだけだろ?親の金で行って見聞広まったとか言われても、『ああ、そう?(笑』としかwww」

 

海外旅行初心者に対する風当たりがどうしてこんなにきついのか!

 

取り敢えず全員一回黙れ!と叫びたい。

 

突然だけど、ワタシが大学生になって初めて行った海外はフィリピンだった。

 

 

厳格な日本の交通ルールに従って生活するのが当たり前だったワタシにとって無秩序に車や5人くらいなったバイクが走り回る光景はそれだけでワタシの生きてきた世界で培った常識をぶっ飛ばす威力があったと思ってるし、タクシーに乗ったときビール瓶が車内に散らばっていたときは度肝を抜かれた。

 

でも。心に打撃を与えたのはその先で、

フィリピンという国がワタシが思っていたよりもずっとずっと発展していることが何よりも驚愕した事実だった。

 

ワタシがフィリピンについて知っていることと言ったら昔テレビであってた世界がもし100人の村だったらって番組で出てきてたスモーキーマウンテンとか、スラム街とかそういうものだけで、フィリピンはかわいそうな途上国ってイメージが強かった。

 

 だけど、現実は綺麗なショッピングモールも、美味しい食事も、おしゃれな女の子もフィリピンにはあった。

 さらに、街に出れば、huaweiSamsungの看板が溢れているのに日本のはなかなか見当たらなかったことにもものすごくショックを受けた。

 

アジアno.1の国こそ日本。

 

そう信じていたワタシにとってはある種の絶望だった。

 本当にいろんなことを感じた渡航だったと思う。

 

皮肉にも、ワタシが初めての海外で学んだことは貧しい子供達の笑顔の美しさでも、日本が発展途上国のためにやるべきことでもなく、日本という国がアジアの中の1つの国でしかなく、アジアの国々がワタシ達が信じられない速さで発展しているという事実だけだった。

 

それからは、とにかくいろんなものが見たいという衝動に任せて、振り込まれたバイト代をそのまま航空会社や旅行会社に振り込んでいろんなところに出かけた。

 全額無料と聞いて訪中派遣団に応募したりもした。

 

 ワタシにとって海外に行くことは、自分を劇的に変えてくれるほどドラマチックなものでもないし、成長させてくれるありがたいものでもない。

ただ、そこに生きる人たちの当たり前が、自分の当たり前と違うことを発見して驚いたり新しいことを知れることがたまらなく嬉しいだけだ。

 

だから、日本と全く違う文化や光景やちょっとしたことひとつひとつにワクワクして感動することを、見聞が広がったという言葉で表現する人のことを叩く人たちちは、何がそんなに気に食わないんだ、と言いたい。

 「意識が高い」訳でもなければ、「一回行ったくらいで調子に乗ってる」わけでもない。

 

ただ純粋に感動しているだけなのだ。

 

「○○くらい当たり前、そもそも昔は△△だったのにそんなことも知らないで…」

 

なんて玄人面するのもやめてほしい。

 

玄人の皆さんには言いたいことがあっても飲み込んで欲しい。

 誰だって最初はビギナーだったはずだ。

そのことを思い出して少し待ってほしい。

 

いいじゃないか、語学ができなくたって。

いいじゃないか、親のお金で行ったって。

いいじゃないか、なんとなくだって。

 

最初はなんとなくかもしれないけど、思わぬ出会いがあるかもしれない。

 ワタシだって、中国語の単位落とすくらいに第二外国語に興味がなかったけど、流行りだから…と出かけた台湾に魅了されたせいでずっと中国語を勉強して資格を取って来年には海外インターンにいく。

 

 ビギナーや初心者を指差して笑わないでほしい。

チャレンジする後ろ姿に石を投げつけないでほしい。

 

帰国子女とか玄人の人たちみたいにスマートな旅も穴場も知らないけど、にわかでもお上りさんでも荷物が大きくてもいいじゃないか。

 

 感動したこと、楽しかったことをSNSに書くことを許してあげられないのはどうしてか。

攻撃する必要はあるのだろうか?

 

 どんな分野においても駆け出しの新参者は、いつも自信がなくて暗闇を進んでいるようなもの。

 

 なんで、そんな新参者に対する風当たりが一番強いんだろう、と最近とても悲しく思う。

 

ワタシが中国語を勉強し始めた頃、先生も周りの中国語を勉強している人たちも、みんなが優しかった。

 

「ようこそ、中国語の世界へ」

 

と大きく腕を広げて飛び込ませてくれた。

 

みんなもっともっと自分と違うことをしている人たちに、

そして新参者やビギナーに優しくしてほしい。

 

そうすればもっと世界は広がりやすくなるし、生きやすくなるはずだとワタシは思う。

 

海外旅行に行けば見聞が広まるかどうか?

 

そんな不毛な論争は必要ない。

 

海外旅行だけじゃなくていろんな分野でこんな論争がおこるせいで、海外旅行をはじめとしていろんなものに手を出すのに二の足を踏んでしまう人がいるのは大きな損失だし残念なことだと思うから、こんなブログを書いた。

 

堅苦しい文章になってすいません。

次は楽しい映画の感想を書きます。

 

おしまい。